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2011年3月7日月曜日

Synaptic での失敗したインストールの再試行を回避する

Synaptic パッケージ・マネージャでは、依存関係の問題などでインストールに失敗したパッケージがあると、その後も(全く関係のないパッケージのインストール・アンインストール時でも)インストールの再試行をします。しかし、依存関係が自然に解決するようなことは少ないので、この再試行は回避したいものです。インストールに失敗したパッケージ数が多いほど時間がかかり、メモリの消費量も増加するからです。

端末を使えば、この問題を解決できます。

【関連記事】端末の基本的な操作

インストール時
  1. パネルからシステムシステム管理Synaptic パッケージ・マネージャと選択します。

  2. Synaptic パッケージ・マネージャが起動したら、インストールするパッケージを右クリックして、インストール指定を選択します。

  3. ツールバーの適用ボタンをクリックします。

  4. 概要ダイアログが開いたら、下部のパッケージのダウンロードのみ行う(Dのチェックボックスをオンにします。

  5. 適用(Aボタンをクリックします。

  6. パッケージファイルのダウンロードが始まるので、完了まで待ちます。完了したら、Synaptic を終了します。

  7. パネルからアプリケーションアクセサリ端末と選択します。

  8. 端末が起動したら、次のコマンドを入力して実行します。
    $ cd /var/cache/apt/archives

    ⇒「操作対象のディレクトリを /var/cache/apt/archives に移動する」という意味。ダウンロードしたパッケージファイルはこのディレクトリに保存されます。

    ⇒この作業後、$ 以前の表示が(ユーザー名)@(マシン名): /var/cache/apt/archives となります。

  9. 次のコマンドを入力して実行します。
    $ sudo dpkg -i *.deb

    ⇒dpkgはパッケージのインストールまたはアンインストールをするコマンドです。 -i オプションはインストールを表します。

    ⇒*.deb は「拡張子が .deb のものすべて」を示します。この * をワイルドカードと呼び、任意の文字列を表します。

  10. インストールが始まります。端末の最終行に次のように表示されればインストール完了です。
    (ユーザー名)@(マシン名): $ /var/cache/apt/archives

アンインストール時
  1. 端末で次のようなコマンドを実行します。
    $ sudo dpkg -r (アンインストールするパッケージ名)
    ⇒ -r オプションはアンインストールを表します。

端末を使わずにインストール
依存関係が複雑でない場合は、端末を使わずにインストーラーを使っても構いません。この方法では、依存関係のためにパッケージのインストール順序を自分で考慮する必要があります。

例えば、 "stopwatch" というパッケージは "tk" と "tcl" という2つのパッケージに依存します。さらに、 "tk" は "tcl" に依存します。この場合、tcl〉tk〉stopwatch の順にインストールします。

あるパッケージを GDebi パッケージ・インストーラで開いたときに、依存関係で必要となるパッケージがある場合、詳細(Dボタンをクリックするとその一覧が表示されます。

…こんなことまでしてそうする必要はないけれど。
  1. Alt+F2 キーを押します。

  2. アプリケーションの実行ダイアログが開いたら、 "/var/cache/apt/archives" と入力して実行(Rボタンをクリックします。

  3. "archive" フォルダ内の deb パッケージをダブルクリックして開きます。

  4. パッケージ・インストーラが起動するので、パッケージのインストール(Iボタンをクリックします。

【今日の雑記】顔アイコンがアニメ絵って
YouTube を見ていると、顔アイコンをよくかわいいアニメ絵にしている人をわんさか見かける。その時にはよくうぇっとなる。アニメを愛しているのは理解できるけれど、顔アイコンは自分を表象するものでしょう? 30半ばのおじさんが美少女キャラを顔アイコンにするのには何か納得できない。